雨の中の朝焼け
午前6時、この写真を撮影した時、頭上ではサーッとにわか雨が降っていた。ベランダは半屋外で屋根があるから、風が吹かない限りは私もカメラも濡れる事が無いのだ。
何と表現したら良いのだろう。雲がとても浮き立って見える。もちろん雲は浮き上がっているものだけれど、目に迫ると言うか、日の出前の空に単体で浮かぶ雲は特にそう見えて面白い。
椰子並木の上に広がっていた雲が消えてしまい、どこかに焼けた雲が見えないかな~、とベランダの柵から身を乗り出して上を見ると、おぉ、焼けてる焼けてる!でもまだ薄暗いのでシャッタースピードが遅く、写真がブレてしまい、何度もシャッターを切った。
日の出時間が近づいて、朱色に焼けていた雲は黄金色に変わった。田んぼの色も全体的に赤みを帯びる時間帯。
今朝はあまり朱色に染まらなかったアグン山と、ポツンとその上にたなびいていた雲。
今日はこの辺りから昇るかな。。。
いつもならクッキリと朝陽に照らされる場所が分かるアグン山、今日はあまり分からず。
予想通りの場所から日の出。今朝は割と丸い形が肉眼で見える。
最近日の出の場所が椰子の木に隠れてしまって、ちょうど良いポイント探すのにベランダを右往左往していたけれど、今朝はちょうど良い場所で撮影出来た。何だか得した気分。
カメラと肉眼、交互に朝陽を見つめる。ちょっと体調(特に心)の良くない人がこの日の出を暫く見つめたら、治ってしまうんじゃないかと最近本気で思っている。
完全に太陽がその姿を現すまで2分ほどだろうか。
完全にその姿を現した朝陽とアグン山
午前6時に見えていた雲の塊はすっかり消えてしまった
この後太陽はグングンと輝きを増して昇り、にわか雨で濡れた土地を乾かし、暫くの間田んぼは白く霞んで見えた。