予報では今日から天気が崩れるそうだけれど
南の空には薄暗い雲が立ちこめて、時折稲光を発しながらゴロゴロと怪しい音を立てていた。
東の空に向かってくるかと思いきや、逆に雲は少しずつ抜けて行く。
夜と朝の境界線、と勝手に名前を付けている、空が群青から薄紫、そして水色に変わっていく瞬間。
椰子平線は雲が掛かっているけれど、雲はさほど厚く無い様で、日の出位置の辺りがほんのり朱色に染まる。
日の出はその隙間から。
当時を過ぎて、日の出位置は少しずつ南へ移動している。
白い雲が空一杯に広がり、朝陽に照らされて輝いていく。
傘おじいさんと鴨達。
おじいさんが一声掛けるとサササッと移動する。
畦道を結構な速さで移動する鴨の群れ。