8月31日(月)
朝6時に目覚ましをセットしているが、5時過ぎに起きてしまった。外が明るいので西の窓を開けると綺麗な月が椰子の木々の間に沈みゆくところだった。
週明けの月曜日は爽やかにスカッと晴れた青空を見たい!と思うものの、自然はそんな都合なんて知ったこっちゃない。田んぼの上空数メートルが靄がかっている。
雲間から朝陽が。
太陽が雲を蹴散らすように青空が広がる。
お昼はペネスタナンのcafe vespaへ。子どもの通う学校で開催したイベントで20万ルピア分のチケットが当たり、そろそろ行こうか、と嫁さんと話していたのだ。
お店に着いてチケットをあらためて確認したら、なんと有効期限が8月31日!!すごいタイミングだねぇ、とカフェスタッフと笑い合う。
カフェ近く、村の集会場にはお葬式の準備が。こちらは『Lembu(ルンブ)』と言う張りぼてが沢山。
■『バリヒンドゥーのお葬式【ngaben】で危うく自分が死にかけた話』
9月1日(火)
今日から9月。2学期が始まる日本と違い、こちらはいつもの平日。
仕事しているお店の外で男性達の大声が聞こえるので何だ?と思って外に出ると、黒くて太いケーブルを皆で掛け声上げながら引っ張っている。
前の道路が渋滞している中、要領よくケーブルをさばく彼ら。
ケーブル埋設用の穴が私の働くお店前と、写真左奥に見える『Alfa Mart』看板下にを開けてあり、そこまで地上で一旦ケーブルを引っ張った後、一旦手前の穴までケーブルを戻して地下に埋設済みのケーブル用パイプに通す。埋設用の穴は約30~40メーター毎にあり、長いケーブルを各穴毎に上記の方法で引っ張りながら通すのだそう。日本だとどんな工事方法なのだろうか。
お店前で一休み中の彼らに色々と話を聞かせてもらった。上に書いた作業の事など。皆バカ話ばかりして楽しそう。皆バリ島以外の島から出稼ぎで来ている。『地元では仕事が無いからバリの方がマシ』だって。
一服終わり、リーダーのお兄ちゃんに『おっしゃ、このケーブル片付けて帰るぞ~!』と言われ、『じゃ、オレその作業してる所を写真撮るわ!』とカメラを構えた所、皆調子に乗って勢いよくケーブルを畳んだ為、黄色いシャツのお兄ちゃんが巻き込まれ、皆でしばし腹抱えて大爆笑。
よいしょよいしょと
画像下のコンクリート製のフタが、ケーブル埋設用の穴。これを道路脇にひたすら『人の手(スコップ利用)』で掘っていく。何十キロも。人力も数が多ければ早く済むもんなのだな~と感心。
『そんなの機械使ったら早いじゃん』と思っていた事もあったけど、人口の多いインドネシアでは効率化を進めると失業率がどえらい事になるんだろうな、と思うようになった。それでも以前に比べると機械化は進んでいるのだけれども。
9月2日(水)
雲の多い朝が続く。
午前9時半頃、欧米人の運転するバイクが渋滞を抜けようと我がお店敷地の駐輪場の際にある段差を越えようとしてアクセル吹かしすぎて勢いに乗り、段差を勢いよく乗り越えてバランスを崩し、バイク2台を倒してお店看板の足部分に激突。そんなにスピード出てなかったから良かったものの、1台のバイクはちょうど出ようとしていた所で、その彼女(ズンバダンスの臨時講師をして下さっている、英語ペラペラのインドネシア人女性)が『その段差越えるの危ないから道路を通った方が良いですよ』とアドバイスしたにも関わらず、彼はそれを無視して結果転んだそう。
誰も怪我しなくて良かったものの、彼女のヘルメットが壊れ、もう1台のバリ人のご夫婦が持ち主のバイクはマフラーカバーが取れ掛かっている。おまけに我がお店の看板の内、warung sopaの看板が外れ掛かってる。
欧米人男性、初めは『やばい』という顔をしていたものの、インドネシア人女性から英語で文句を言われた途端に顔を真っ赤にして怒り出し、彼女が男性に『これ25ドルするんですけど』と言うと男性は『おう、そんな安い金額なら大した事ないわ!』と叫びながらお金を渡していた。バリ人男性のバイクに関しては『こんなの簡単に直る、スパナを持って来てくれ、スパナだスパナ!!』とかなり上から目線で偉そうな物言い。『スパナなんて無いですよ。それよりこの看板もあなたがぶつかったせいで取れてしまいました』と言ったら更に怒った男性は看板のポールを手で強く叩きながら、とても汚い言葉を連発しながら何かわめいてる。
そのままバイクに跨がって行こうとするので鍵を抜いたら、殴りかからんばかりに怒るので、勢いに負けて鍵を返してしまった。あー情けない。そのまま男性は勢いよく駐車中の車にぶつかりそうになりながらも逃げて行った。バイクのナンバーは控えたものの、こちらの警察は残念ながらお金を払わない限り動いてはくれない。
こんな時に限って、お店にカメラも携帯電話も置いて来ていたので証拠写真の撮影も出来ず。周囲の人達に写真撮って!とお願いしても、皆自分が巻き込まれるのを嫌がるからただ呆然と見ているだけ。
バリ人男性は奥さんを残してバイクで追いかけて行ったものの見失い、『腹立つけど英語喋られないからコミュニケーション取れないし、もう良いよ』とすごく悔しそう。『手伝ってくれてありがとう』と言われて更に情けない思いに。その後彼が帰る時に、先ほどの男性とすれ違い、すぐさま後を追いかけて止まるように言ったものの彼はそれを無視して走り続け、隣村まで追いかけた後、諦めて引き返したそう。
朝から色んな作業を済ませようと思っていたのに、一気に気分が悪くなる。こんなに人のせいで気分が悪くなるのはいつか思い出せない程。人のネガティブエネルギーって凄いな、とあらためて思った。
こういう時は美味いもん食べよう、と嫁さんを誘って『KEBUN BISTRO』へ。
気分はまだまだスッキリしないけど、ご飯は美味しい。まあ数日寝たらそんな気分も忘れるだろう。
それにしてもオレの英語はまだまだだなぁ~と痛感した1日だった。