生まれて初めて実家以外の土地に暮らした場所、奈良
まさか奈良に暮らす事になるとは夢にも思っていませんでした（私の人生そんな『まさか』ばかりです）。バリ島で知り合った嫁さん（日本人です）と結婚する事になり、すでに現地（ウブド）でお店を持っていた彼女は、実家の奈良でもお店を開き、奈良で暮らす事に決めていました。そこへ私が珍入したので、そのままホイホイと奈良へ引っ越したのが2004年の夏。
そこから2009年にバリ島へ家族で引っ越すまで5年間暮らしていました。その住まいは今も残しているので、友人知人に短期でレンタルしたり、私達が一時帰国した際の暮らす場所になっています。
奈良での5年間はとにかく地に足が着いていない状態で、まったく奈良を楽しむ余裕なんてこれっぽっちも無かった。ので当時よりはだいぶ心にも余裕が出来て、今更ながらちゃんと自分が暮らしていた場所をちゃんと感じてみようと、ブレーキがギーギー！と1キロ先まで聞こえる様な自転車で出発。
奈良町の人気カフェ『カナカナ』オーナー植嶋さんにフローレスのJuriaコーヒー豆をプレゼント。お茶しようかと思ったけどゆっくり話す事も出来なさそうだったので、お土産だけ渡して店を後に。
同じ通りにある今西酒造さんで、実家の父に日本酒を送る。こちらのお酒、本当に美味しい。杜氏さんや蔵人さんと奈良町にある大好きな居酒屋『酒楽』で美味しい飲み方を美味しい肴と共に頂いた事は今も忘れられない。店内では500円で春鹿オリジナルグラスを購入すると、5種類のお酒を試飲出来ますよ。
毎年9月に開催される酒蔵祭りはもの凄い人気のイベント。以前近くの奈良町物語館で同じ時期にsisiの展示販売会をしていたら、酒蔵祭りから流れて来たお客様がお買い物をして下さるという嬉しい『おこぼれ』を頂いたのが懐かしい。へべれけで2人に抱えられて二の足をズルズルと引きずられながら帰る人とかいたっけな。
【春鹿】今西清兵衛商店
浮見堂へ
春鹿さんから福智院の交差点を渡って東へ。万葉荘手前の路地を左に曲がると急坂の斜面が公園になっている。娘が小さい頃は良くここで遊んだっけな。ちょうど私が通りかかった時、5歳くらいの子どもを大人二人が一生懸命に声掛けしながら撮影していた。子どもの写真をプロに依頼していたのかな？
浮見堂は桜が散り始め、今にも雨が降り出しそうな春の空が寂しさをかき立てる。
飛火野はどの季節も気持ち良い！
浮見堂を後にして、春日大社の大きな鳥居のある信号を渡って飛火野へ。何度となく車で通っていたこの地。実際に足を踏み入れるのはこれが2回目。暮らしていた時は商品撮影の為に1回来ただけだった。立派なクスノキにしばし見惚れる。
いつも通る度に気になっていたこの木。やっぱり良いなぁ。
これは自然なのか、それとも人工の水路なのか。このエリアは山の麓なので、高畑の住宅地にある道路の側溝は常に山からの水が流れて、沢ガニがいるんですよ。
飛火野から見た高畑エリア。
こういう木って誰かが手入れしているんですかね。まん丸い形が綺麗な2つの木。
春日大社の参道は外国人観光客ばかり。ニュースでも頻繁に取り上げられていたけど本当に増えましたね。
かつて暮らした街、高畑は今も静かな雰囲気
飛火野を後にして、高畑エリアへ。志賀直哉旧居を外から眺める。子どもが小さかった頃、一緒に見学した事がある。子どもとの暮らしを考えて自ら設計をしたという和風の家はこじんまりとした広さがとても心地良かった。
春日山原生林を横目に見ながら坂道をひーこら上り、新薬師寺近くの坂道へ。高畑に暮らしていた頃は毎日の様に通っていた狭い道。
この道を下ると長さんのカフェ南果がある。そこで疲れた身体を美味しいチャイとケーキで！と思ったら休みだったーーー。なんとも締まり感の無いまま自宅へ帰宅。
これからも一時帰国の際は散策を楽しみたいと考えている。
